なんとなく大会で割とムカついたことがあるのでつらつら書いてみる。
10ピン取ろうとしてガターに落ちるか落ちないかのキワドイラインで10ピン飛ばしたのね。実際にはボールがちょっと跳ねたので落ちたのかもしれない。
で、同ボックスのオッサンが、店員呼んで僕のスコアを確認もなく変え出す。
基本的に僕こういうハウス大会のジャッジは甘めで、こういう時って基本的に見てみないふりをしている(自分も他人のプレイも込みで)のね。明らかな証拠もないし、ジャッジもいないし、全部が全部のプレイを見ているわけじゃないから全てのプレイに対して公平にできないので、基本的に明らかに機械のトラブルでスコアが間違っているようなもの以外は見ないようにしている。
もちろん、ゴネようと思えばいくらでもゴネれたので、ゴネても良かったのだが、その辺はちょっとハウス大会でも特別な大会ということもあり空気を読んで自重した。
自分がセルフジャッジで厳し目にするのは勝手だけど、少なくとも他人のスコア弄るんだったら確認とれよと。10代や20代の頃だったら襟首掴んでたぞ。
"Who Do U Think U Are!!!!!"
まず諸悪の根源はルールブックがない
「「えっ、ないの?」」
民度の低い一部の界隈とは違って細かいルールって基本的にない。良くも悪くも雑。なんでこんなに雑なの? っていろいろ業界人に聞いたことあるけど明確な返答は今のところ得られてはいない。
ちなみに昔も書いたかもしれないが、日本国内のいわゆる競技ボウリングでは「JBCルール(国体なんかで使うやつ)」、「NBR(一般的に使うやつということになっているルール)」、「USBCルール日本語版(PBAリージョナル)」の3つのボウリングのルールブックが動いており、それぞれ微妙にルールが違ったりする。
さらに、ボウリング場のハウス大会になるともうルールブックなんてない。強いて言うなら声のでかい常連が言ったもん勝ちに近い状態である。
裁定の根拠がない中で何かを裁定するなんて、それは一介のプレイヤーがやるべきではないし、基本的にトラブルの元になると考えてる。
ボウリングに限らず昭和に大ブームを迎えた競技の問題点として、ルールが暗黙知の口伝でしか伝わっていないことにあると思う。
だから、声のでかい歳食った常連が言ってしまったもん勝ちなんてことはざらにある。職場ですら勘弁してほしい事案を趣味の場でやられるのだから正直勘弁してほしいのだが、なんだかんだでマジョリティーである年寄りの世界では当たり前らしく自浄作用を期待するのはまず無理な話である。
裁定の公平性をどうするか
youtu.be
自動車レースのトラックリミットの話にも通じる問題で、全部が全部のプレイを見ているわけじゃないから全てのプレイに対して公平にできないという問題がまず1点。試合中とはいえ人とダベったり自分のボールの調整をしながら他人のプレイをちゃんと見るなんてそもそも無理でーす。そんなキャパありませーん。
その上で裁定の厳しさをどうするかという問題がさらに乗っかってくる。なぁなぁな一度ばっかりのボックスであれば裁定は甘くなるだろうし、社会性皆無のアスペガイジみたいなのが混ざろうものならボックスの裁定はそれはもうタイトになる。
ゆるくセルフジャッジをする。厳しくセルフジャッジをする。ぶっちゃけプレイヤーとしてはどっちでもいいが、その日のボックスのメンツによって裁定の基準が変わるのは公平性の観点からよろしくないと思う。
まとめ
今までそういったルールやルールの裁定で揉めなかったのは揉めて得られるものよりも、失うものの方が多いからで、争わずにとっとと場を離れた方が無難であったからにすぎない。ボウリング場側も「まぁ、トラブルは起きてないようだしヨシ! 常連さん、楽しそうに投げているからヨシ!」と特に問題意識もなく放置してきた結果、人口の減少を招いているのではなかろうかと思う。
一見さんにとっては非常にわかりづらく、その上で変なオッサン*1のわけのわからないルールを押し付けられる。これなら一人で投げていた方がまだマシだ。
とりあえず仲間内のリーグでぐだぐだ回すのであれば、今までのスタイルで構わないだろう。しかし、それをオープンな環境でやることは新規の参入と定着の低下を妨げているように思える。「牽制」なんかが最たるもので、あんなものは誰にも正式に習ったことがないし、団体によっても微妙にルールが違う。その上で知らない声だけはデカいオッサンやジジイに難癖をつけられる*2のだから、貴重な休みを使ってアカの他人と投げる理由がない。
ハウスルールの明文化と裁定についての明文化についてはこれから整備をしないといけない分野の一つであると考えている。基準となるNBRのルールの原本が行方不明で、JBCルールは一般に公開されていない。USBCルールは僕は英語が読めるので全く問題ないが、その他大勢が読めないのでルールとして使うには不適当である。
ルールがない以上は何を基準に裁定すればいいのかわからないので事実上の無法地帯である。基本的なルールが整備されていない状況でトラブルが発生するのは当たり前のことであり、それを放置しているのは明らかな業界の怠慢である。
ルールに限らず「共同体の暗黙知」に頼らない運営をこれから行っていかないと、新規を呼び込むのはどんどん難しくなっていくだろう。「ハウスルールを明示する」
ことは今後業界に新規を呼び込んでいくにあたって重要なことではないかと思う。