きゅぽかの買ったんですよ

なんというか雑誌を間違えたなーというのが素直な感想。ボウリングマガジンならここから入っても全く問題ないんだけど、一般誌でここから入るのはちょっと色んなものを飛ばしすぎでないかいと思う。レーン上のオイルの分布を見て、ボールを決めて、ラインを決めて、なんてプロセスは競技としてやってる人にとっては日常動作だけど、読者の大多数には"戦車道"と同レベルのよくわかんない世界なんだからその辺をどううまく説明しきれてないかなーとは思った。ドラゴンボールスカウターみたいな分かりやすさがあればいいんだけど、Pリーグみたいなプロの試合ですら何一つレーンコンディションについては説明する気がないのが日本のボウリング界の現状なので*1、たたき台のない中でそこはよく頑張ったなと褒めて使したい。
キャラクターについては正直微妙。左右問わず、最低パワーストローカーからクランカーなんだもん。本来あるはずのボウラーの多様性をうまくキャラクターに落とし込めきれてないなという感じ。その辺はもうちょっとテニヌのようにうまくやってほしかったなぁという印象。
ストーリーはなんかとっちらかったまま終わったなーという印象。なんとなく通して読んだ印象が"やおい"。1巻を通したエンドポイントが見えてこないというのはいくらゆるふわコメディものとしてもちょっと許容できないかなぁと。まぁ、打ち切りならある程度はやむなしかもしれませんが……それでもねぇ。主人公にボウリングをやらせるきっかけと目的がもっと序盤から欲しい。
まぁ、正直Amazonの評価の通りあんまり褒めるところがないんだけど、競技ボウリングっぽいものを漫画でやろうとしたというのは唯一褒めるべきところではないでしょうか。ちょっと色んな意味で出すタイミングと出すところを間違えたかなーというのが正直な感想です。

*1:それどころかオイルパターンをオープンにしたがらない現状すらあるので、ボウリングマガジンの大会の解説は非常に薄っぺらいものしか書けないのが現状である。結局PBAはスポーツボウリングをレーンを攻略するスポーツと定義した一方で、JPBAはピンを倒すスポーツから何一つ抜けきってないのでしょう