ちゃんと座長をやろうよという話

あんまりもう関わる気がない界隈の事案とはいえ、あまりにもひどい事案なので少し書いてみる。
結論から言うと
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こいつはもっと自分が座長であることを自覚するべきだし、周りもしっかり座長をさせるようにしようねという話である。

今回の事案 is 何?

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http://5pb.jp/records/sp/asami/info_detail.html?id=2994より

上記のように「優先最前列から3列目まで」ということで告示をして販売したFCプレミアムチケットに対して「今井麻美 Winter Live2021「Go Forward」FCプレミアムチケット 予定数以上当選のお詫びとお知らせ」というリリースがファンクラブ+A membersから出された。
残念ながらファンクラブ+A membersの会員以外読むことができないので、詳細は不明である。しかし、


https://twitter.com/syuuji/status/1454647560593829891

というTweetの内容に間違いなければプレミアムチケットの特典である「優先最前列から3列目まで」が「優先最前列から9列目まで」に急遽変更になったということである。この辺り、特に他のミン族たちから否定するtweet等がされていないことから、このメール自体は実際に+A members運営から送付されたもので間違いなく*1、先のリリースの内容もこちらの内容で間違いないと考えられる。
今回の会場は昨年オープンしたKT Zepp Yokohamaである。全て椅子席の場合、座席図は下記の通りである。

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https://www.zepp.co.jp/hall/yokohama/#floor-guide より

これが、3列と9列であった場合どのくらい座席の配置が違うのかについてまとめたのが、こちらの図である。

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https://www.zepp.co.jp/hall/yokohama/#floor-guide より一部改変

ほぼ最前列確定から、前半分確定ぐらいに大幅に座席のグレードは下がっている。もちろん最前3列であっても上手下手の舞台袖に近い側であれば4列目の真ん中の方がマシといったことはあるかもしれないが、3列目以内と前半分確定というではまったくもって話が違うということになってくる。

これ詐欺として訴えられないんですか?

もちろん訴えることは可能。
しかし、
1)弁護士費用等の経費に比べて得られる金額が少ない
2)今後、出禁にされる可能性がある
の2点から実際問題困難である。
1)については金に余裕があったり、自分が弁護士資格を持っている等の金銭的な問題を特に気にしなくていい立場であれば、実行するとは容易である。実際勝てるかどうかは不明だが、弁護士さんのお手紙というのはそれはそれで圧をかけることは可能である。
しかし、最大の問題は2)の方だ。取引相手を選ぶというのは彼らの権利でもあるので、そういう面倒くさいことをする顧客とは二度と取引をしない、要は出禁にすることは可能だ。なので1)の訴訟が上手くいったとしても出禁にしてしまうので結果的に目的は達成されない。
この辺りがわかっているのでイベント運営会社はお客に対してナメた態度をとってくる。元本割れをする訴訟をやって出禁になるか、普通に出禁にするかを彼らは選べるわけですから、何かあったときにイベント運営会社は一方的に有利にことを進められるわけだ。非常にアンフェアな取引だと個人的には思うし、チケットの転売なんかよりもよっぽど悪質で問題だと個人的には思う。

フロントメンバーは「座長」です

さて、そんな悪逆非道な相手に我々が対抗する唯一にしてもっとも有効な手段は「買わないこと」である。これはよくよく考えてみれば当たり前のことであるがこれがフロントメンバーは好きという状況であれば一見難しく思える。
しかし、冷静に考えてみてほしい。そんなナメた運営と仲良しこよしで仕事をしている推しがまともなわけがない。自分の客に対してナメた真似をするスタッフを擁護している時点で推しも客をナメている。
自分の名前を冠した公演を行うということは、少なくとも対外的にはその公演の座長はその名前の人である。座長である以上、その公演の責任の全ては座長にあるし、それを受け止められないのであればそもそも座長をやるべきではない。トップの仕事なんて言ってしまえば「決めること」と「土下座すること」の二つしかないのだから、クレームに対する謝罪も座長の仕事の一つである。
なので、商売として筋の通らないことをされたと思ったら、きちんと主張するべきだと思うし、それに対して「迷惑だ」としか思わないであれば(よっぽどそのクレームの筋が通らない限りは)客は相当馬鹿にされていると思って間違いない。

しつこいようだがミンゴスは「お姫様」ではなく「座長」

アーティスト今井麻美一座の座長は今井麻美である。実際の座長は濱田智之かもしれないし、共同座長のようなものかもしれないが、「今井麻美の公演」であることには変わりない。
今井麻美の公演」であるにもかかわらず、なんというか他人事というか人任せにしているような雰囲気が前々から感じられていたのが個人的にはあまり好きではなかった。
自分の名前を冠した公演に対して積極的に何かをしているという雰囲気が伝わってこなかった。自分の公演のチケットの発売情報とかをtweetしたり、CDの話なんかをtweetしたり、ファンクラブのコンテンツが更新したらtweetしたりといった地道なプロモーション活動を一体彼女がどのくらいやったのかということを考えれば明らかである。どれもロクすっぽやってないだろ?
また、アーティストとして何がやりたいのか? といった根本的な欲求が感じ取れない。どういう歌が歌いたい。どういう音楽を僕たちに聞かせたいといった話を彼女の口から聞いた記憶はほとんどない。それこそ濱田Pやバンドメンバーに任せっぱなしなのではないかとさえ思ってしまう。
結局、彼女は座長として仕事を全くしていないのである。そして最悪なのは周りが彼女に座長として仕事をしろと誰も言わないことである。周りからすれば「お姫様」扱いしておいた方が何かと都合がいいし、ミン族たちのマジョリティはこの嫁入り前とはいえ44歳のオバハンをまだ「女の子」だと思っているので、甘やかしてしまうのである。だから彼女は座長として全く仕事ができないのである。

この件についてきちんと座長として仕事をするには

それは彼女がしっかり経緯を説明して謝罪する以外にほかならない。
それは座長としての最低限の義務であるし、それをさせないということは許されない。何より彼女を謝罪させたということがスタッフへの最初の焼き入れであり、ケジメである。まずは座長として彼女がしっかり経緯を説明して謝罪することである。
その上で「こんなアホなスタッフですが、今後はきちんと指導しますので今回は勘弁してください」と頭を下げるか、「スタッフは入れ替えて体制を一新しますので、もう一度わたしについてきてください」と頭を下げるかの二択である。
それができて初めて座長である。最低限の座長としての業務である。それができないのであれば自分の名前を冠したアーティスト活動なんてやるべきではないのである。
だから、「ミンゴスに謝罪をさせることは許さない」という今のミン族たちの主流な意見には全く賛同できない。それは座長としてきちんと仕事をさせていないからに他ならない。歌が上手いとか下手とか、アマだろうがプロだろうが、自分のコンテンツに責任をとるということはそういうことである。自分のコンテンツの不始末は自分でつけるのが座長の役目である。
それを甘やかして放棄させるのは、客として座長を育てる気がないのかなと思うし、コンテンツを育てる気がないのかなとさえ思ってしまう。
別に歌が最近の基準ではとりたてて上手いわけでもない。小じわもちょっと増えた。生え際は……もともとこんなもんか。それでも芸に対しては誠実である。芸に対してはストイックにちゃんとやる。そういう姿勢がベテランのベテランたる所以ではないかと思うんだ。
だからこそ、彼女はきちんと芸に向き合うべきだし、ファンもちゃんと彼女を芸に向き合わさせる責務があると僕は思う。それが残ることを選んだ人の義務だと思うのである。

*1:そもそも出処がシュウジさんなのでガセではないと考えるのが妥当である