プリンスカップのクラウドファンディングについて思うこと

2022年10月27日23時37分の時点での状況

camp-fire.jp
女子のプリンスカップクラウドファンディングがほぼ爆死に近い状況になっている。
この原稿を書いている時点では目標金額500万円のところ200万円ちょいぐらいしか集まっていない。
今年の9月14日に開始して、今週の日曜日の10月30日に終了予定のこの企画だが、ほぼ必要な金額は達成できないであろうと考えている。
男子のJPBAプレイヤーズドリームマッチが2021年は目標金額が400万円のところ493万円を集め*1、2022年は目標金額200万円のところ300万円*2を集めたことに比べると完全に爆死したといっても差し支えない。
これについて思ったことを率直に書いてみる。

500万って金額はどこから出てきた?

本大会は品川プリンスホテルボウリングセンターにて11月30日から12月3日までの4日間に渡って行われる。
スケジュールは下記の通りだ。

日付 スケジュール
11月30日 マチュア選抜大会
12月1日 マチュア選抜大会
12月2日 本大会予選
12月3日 本大会決勝トーナメント

スポルト名古屋で開催された2021年のJPBAプレイヤーズドリームマッチは2021年11月26日(金)から28日(日)の3日間で400万円、ドリームスタジアム太田で開催された2022年は2022年10月11日(火)から16日(日)の6日間開催で200万円という金額に比べて明らかに集めようとしている金額が大きいように見える。
もちろん会場のコストと開催日の違いはあるにせよ、どうしてそんなにお金が必要なのかというのはもう少しきちんと説明した方がいいのではと思う。

リターンについて

今回のリターンを金額別にまとめてみると下記の表のようになる。

金額 リターン
3,000円 1) 大会パンフレット
2) 成績表(全成績掲載)
7,000円 1) 大会パンフレット
2) トートバッグ(2022年シード選手似顔絵入り)
10,000円 1) 大会パンフレット
2) 大会記念タオル(1枚)
3) トートバッグ(2022年シード選手似顔絵入り)
4) 入場券
5) 名誉会長・会長直筆サイン入りピン型ストラップ
10,000円 前夜祭出場権(券)
50,000円 女子アマチュア選手の選抜大会免除権(券)
100,000円 本大会決勝トーナメントまでシード権(券)

さすがに50,000円「女子アマチュア選手の選抜大会免除権(券)」と100,000円「本大会決勝トーナメントまでシード権(券)」についてはなかなかにドン引き。

「あー、出場権を金で買った人だー! かーねーでー買った人だー!」
なんてみなさん煽られる身分になりたい? 
「女子アマチュア選手の選抜大会免除権(券)」は8人もいらっしゃるようですがまぁ、5万なら前日入り+アマチュア予選1日分の計2日分の滞在費と考えると安い?
う〜ん、ようわからん。

そんなネタ枠は置いといて、大会パンフレットにトートバックやタオルはなかなか面白いなぁとは思いつつも、トートバックのデザインはちょっと人をいろんな意味で選ぶし*3、タオルのデザインも発表されていないので少し微妙なところはある。あと、こんだけグッズやらなんやらが盛りだくさんだと却ってそれで経費を圧迫しているんじゃという気にもなってくる。
グッズ盛りだくさんの1万円プランは1万5千円とか2万円でもよかったんじゃないのかなーと個人的には思うけどね。

選手少なっ!

10/27の時点での参加者は下記の通り

No. ライセンスNo. 氏名 シード
1 478 小林あゆみ 44
2 549 秋山 希望 49
3 583 堀井 春花 53
4 576 鈴木  馨 51
5 515 坂倉にいな 47
6 558 坂倉  凜 50
7 372 板倉奈智美 36
8 451 望月 理江 42
9 339 田中 初美 32
10 581 尾上 萌楓 52
11 526 久保田彩花 48
12 434 大塚 美香 40
13 503 北田 舞子 46
14 431 野瀬 千春 40
15 502 難波理恵子 46
16 399 村田 和子 37
17 523 内藤真裕実 48
18 544 坂本 かや 49
19 438 香田 幸子 40
20 545 大嶋 有香 49
21 453 関根 千帆 42
22 536 殿井ニラワティ 48
23 282 小川 美紀 27
24 499 本間由佳梨 46
25 352 姫路  麗 33
26 570 本橋 優美 51
27 333 斉藤 悦子 32
28 384 松永 裕美 37
29 507 寺下 智香 47
30 587 今井 双葉 54
31 409 吉川 朋絵 38
32 302 敷水恵美子 28
33 365 名和  秋 35
34 546 星野 恵梨 49
35 419 関根 直子 39
36 525 宇山 侑花 48
37 509 前屋 瑠美 47
38 582 中島 瑞葵 53
39 143 鶴岡みさ子 6
40 580 小沼  姫 52
41 491 中野麻理子 45
42 293 天野永美子 28
43 566 川村友美子 50
44 469 安藤  瞳 43
45 568 越智 真南 51
46 572 チョン・ヨンヒャン 51
47 578 キム・ソヒョン 52
48 437 鬼頭 徐美 40

第43回JLBCクイーンズオープンプリンスカップより)
とりあえず、10月27日の時点でプロのエントリー枠が埋まっているのはこれだけ。
プロのエントリー枠が「2022年下半期出場有資格者162名+主催者推薦選手8名」の計170名のうち、3割も埋まっていない。シードプロは12名しかいないので、2022年シード選手似顔絵入りトートバッグの半分はまだエントリーしていない計算になる。
申し込みの開始が10月24日で、まだ最終期限の11月7日まで日があるとはいえ、投資の追い込みの時期にこの参加者数を見せられても投資するかぁという気分にはならんわな。

まとめ

告知から少し伸びてきているとはいえあと3日で300万円近くのお金を集めるのはおそらく不可能であると思う。
これまでの男子のトーナメントのクラウドファンディングの成功体験から、おそらく男子より集まるであろうと踏んでの強気の目標設定にしたのかもしれない。実際、男子よりも女子の方が景気がいいのはこの界隈の常だしね。
とはいえ必要なお金を集められないであろうことは事実なわけで、ほぼ爆死したということしか記憶には残らないと思う。

爆死したという事実が下手に残るくらいなら、前売りのグッズ付きチケットとか、グッズ単品で売るとか、もう少し目標金額を200万程度に抑えるとかにした方がよかったんじゃないのかなーというのが率直な感想。

*1:JPBAプレイヤーズドリームマッチ「ドリームトーナメント実現に向けて」 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

*2:「ドリームトーナメント」夢の戦いをもう一度 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

*3:単純に女子のシードプロのファンじゃないと使いにくいだろ。推しがシードから落ちたりしているとなかなかに微妙よね